みなさんこんにちは
星の数いる決闘者の一人真心です
今回は久しぶりにデッキ紹介をさせていただきます。
突然ですがみなさんメインデッキは何枚で組んでいますか?
遊戯王の公式ルールでは40〜60枚となっていますが僕は特別な理由がない限り40枚で構築します。
理由はいくつかありますが一番はやはり引きたいカードを引きやすいようにデッキをスマート(?)にまとめたいからです。
自分を擁護するわけではありませんが
40枚でしか組まない
40枚が正義だ
40枚が1番回りやすい
なんて言う人は結構いるのではないかと思います。しかしある時
「40枚でしかデッキを組まないのはデッキビルダーとしてどうなのだろう?」
なんてことを考えました。
自分の中では40枚で固定してるものの僕の周りにいる素晴らしいビルダーの皆さんは40枚に収まらない人も多くいます。
それを考えた時に構築の視野を広げるためとりあえず60枚デッキを組むことにしました(安直)
今回の主役はこれ
隣の芝刈りもはやデッキビルドをする上で知らない人はいないと言っても過言ではないカード。
60枚デッキと言えばまずこのカードが浮かびました。
40枚構築が多い僕は当然このカードを使ったことがなくしっかりと研究した上でデッキを組むにしました。
あくまでも構築論における考え方のひとつですので違うなと思った方は温かい目でみていただけると幸いです。
芝刈りデッキを使ったことのある人はそんな考え方もあるのか程度にまだ使ったことのない方は参考のひとつになれば幸いです。
それではデッキレシピです
コンセプト紹介
まずデッキコンセプトは
「芝刈り同士であっても芝刈りをキメるデッキ」です。
一枚一枚の考察の前にまずはデッキのテーマである芝刈りについて考察します。
隣の芝刈りについて
隣の芝刈りは単純に最高枚数の60枚デッキで初手に使い相手のデッキが最低枚数の40枚デッキであった場合デッキの上から20枚のカードを墓地に送る効果になります。
今の遊戯王において墓地は「第二の手札」とも称され決闘を有利に進める上でも重要なものです。
このことから見てもデッキの上から大量のカードを一度に墓地へ送れるこのカードは高いポテンシャルを秘めていると言えます。
さて芝刈りデッキと聞くと僕が真っ先に思い浮かべるのがライトロード、アンデット、インフェルノイドです。
これらのデッキの使用者はその多くが60枚デッキを組み、芝刈りを初手に欲しがり最速での発動を狙います。
そして膨大な墓地アドバンテージを駆使してゲームを組み立てます。
初手に芝刈りを引いていない場合は他のカードで墓地肥やしを加速して戦います。
↓こんなカード
他のカードとはライトロードならソーラーエクスチェンジや光の援軍、アンデットならユニゾンビや不知火の隠者、インフェルノイドならモンスターゲートや名推理といったカードがこれにあたります。
これら以外にも芝刈りを使ったデッキは多くあると思いますが概ね同じような戦い方をするのではないかと思います。(偏見だったらごめんなさい)
しかしこの戦い方をする芝刈りデッキには以下の4つの難点があります。
- 発動条件
- 墓地効果を持つカードの密度
- デッキの枚数差
- ランダム性
それぞれについて解説します
まず一つ目に発動条件ですが芝刈りを使うには自分のデッキが相手の枚数より多くなければならないこと。
これは大前提であり芝刈りを引いた時に発動出来なくては話しになりません。
次に二つ目の墓地効果を持つカードの密度ですが芝刈りを発動する時にデッキから墓地に送りたいカードが少ないもしくは全くないとそもそも発動する意味が薄くなります。
そして三つ目にデッキの枚数差ですがこれがないと芝刈り本来の真価を発揮し辛い点は否めません。
なぜならデッキの枚数差が多いほど墓地で効果を発揮できるカードが含まれる期待値が高くなるからです。
最後にランダム性です。当然ですがデッキの上からカードを墓地に送るのには不確定要素があります。
大量に墓地へ送られたカードで雑にプレイするのではなく落ちたカードの種類に応じて柔軟なプレイングも求められます。
長くなりましたが以上の難点で何が言いたかったかと言うと、芝刈りデッキは芝刈りを引くタイミングと発動する状況によって爆発力が変化して安定しにくいということです。
先に上げたデッキでは初手に芝刈りがあっても相手のデッキ枚数が元々多かった場合に苦しみます。
芝刈りを引けずに他のカードで墓地肥やしを加速した場合、中盤以降に引いた芝刈りは機能しなくなりがちです。
つまり結果的に切札であるはずの芝刈りを腐り札に変えてしまうことになります。
当たり前ですが遊戯王は対戦の度に相手が変わります。
つまり様々な相手、様々なデッキと対戦する中で芝刈りデッキは度々調子が変わるデッキになり易いと思います。
以上が芝刈りについての考察になります。
それでは前置きが長くなりましたがこれらの問題点を考慮して組んだ僕のデッキの戦い方とカードを紹介します。
できれば一定の感覚で安定して使えるデッキを目指して組みました。
デッキの戦い方としてはクロノダイバーリダンを召喚して場にキープすることで相手のデッキ枚数を減らし続けます。
↓このカード
相手ターンドロー
→相手スタンバイデッキトップ吸収
→自分スタンバイデッキトップ吸収
これを繰り返すことで1ターンに相手とのデッキ枚数を自分よりも2枚ずつ差をつけることができます。
デッキ枚数は公開情報なので差がついたところで切札である芝刈りを使うこともできますし中盤以降で引いた場合にも大量枚数での発動を狙っていけます。
それでは採用カードを紹介します。
モンスター
召喚師アレイスター
リダンを主軸として使っていく上で注意が必要なのが相手のデッキのリソースは減らせますが代わりに墓地のリソースを増やしてしまうことです。
なので対策目的もあり墓地のモンスターに触れる召喚獣を採用しました。
アレイスターはレベル4なのでリダンのエクシーズ素材になることもでき召喚魔術はデッキに戻る効果もあるためデッキの枚数を減らすことなくサーチができます。
また芝刈りを無効にされ易い灰流うららや神の宣告を撃たせる使い方もできます。
妖精伝姫シラユキ
芝刈りといえばの一枚。
芝刈りで貯まった墓地を使って展開や妨害も可能。またこのデッキでは光属性であるのも重要で採用しています。
Emトリック・クラウン
リダン召喚にはランク4を作る必要があるため墓地効果が絡む事もありクラウンブレードのギミックを採用しました。
トリッククラウンとサウザンドブレードをともに墓地に揃えると毎ターン展開を行うことも可能です。
デーモンイーター
レベル4の展開札。同様に稲荷火も採用していますがこちらは蘇生効果もありエネコンや他のモンスターと混ぜてコンボを狙えるので両方の効果を活かせます。
シャドールドラゴン
芝刈りやおろ埋、召喚魔術での融合やリダンの効果等様々なタイミングで魔法罠破壊を狙えるカードでする。困った時のリバース効果によるバウンスも強力。叟極の破戒神 相手の場を突破するのが苦手なデッキなのでカウンターカードとして採用。
芝刈りデッキは墓地効果のものが多くなるので手札を切れる点でも優秀です。
デーモンイーターの効果で意図的に出る事もできます。
そして忘れがちですが自己蘇生効果を使った後に場を離れるとデッキに戻れます。
D.D.クロウ
相手の墓地を除外するカード。
リダンで相手ターン中にドローすることがありすぐさま発動ができ、貯めてしまう相手墓地を射抜けるのでこのデッキではヴェーラーよりも重要。
魔法
スパイラルリゾート
リダンに繋ぐためのレベル4のモンスターをデッキから加えられます。
モンスターをサーチしますが代わりにエンドフェイズに墓地のモンスターをデッキに戻すことができるのでデッキ枚数を一定にしながら動きを安定させられます。
クロノダイバー・スタートアップ
エネミーコントローラー
表示形式の変更以外にも相手のコントロールを奪いリンクや融合素材、シラユキやデーモンイーターの餌にもできます。
罠
SPYRAL MISSION 救出
墓地からスパイラルを回収する効果と墓地にあるこのカードを除外してスパイラルを展開する効果があり二つとも芝刈りとは相性がいいので採用しています。
拮抗勝負
先攻展開を許したときの返しのカードとして採用。
リダンを効果で一時除外したりシラユキの効果で一度場を空にしてから発動することもできます。
エクストラ
召喚獣
このデッキでは召喚魔術で相手の墓地のキーカードを抜くことを目的としている関係で全種採用しています。
天霆號アーゼウス
このカードも説明不要と思いますがこのデッキだとスタートアップの墓地効果によって素材を大量に得たクロノダイバーエクシーズモンスターの上に重ねることで複数回効果の発動を狙えます。
交響魔神マエストローク
このカードに関しては以前の僕の記事をみて貰えるとわかります。
http://smagokoros.livedoor.blog/archives/6612899.html
不採用カードについて
暴走魔法陣
クロノダイバーリューズ
このデッキでは意図してサーチカードを極力抜いています。
芝刈りを発動するまでこちらのデッキ枚数をなるべく減らさないためです。
この構築をしておくだけで最近はサーチカードを使うデッキが多いので相手が勝手にサーチを繰り返してデッキ枚数に差を作ってくれます。
それは相手が芝刈りデッキでも同様のことが言えます。
以上がデッキの紹介になります。
このデッキを実際に使ったところ60枚構築の芝刈りと対戦して25枚のカードを芝刈りで落とすことができました。
また使い方によっては芝刈りを2枚発動する事もできて何度か対戦で決めたこともありました。
60枚デッキは初の試みでしたがコンセプト通りの形には出来たと思っています。
芝刈りデッキや40枚を超える枚数でデッキを組むことが少ない人もよかったら構築に挑戦してみるのもいいかと思います。
最後に
このデッキを組む際にデッキビルダーの友人に言われたことがあります。
それは自分やデッキの限界を自分で勝手に決めることは自身の視野を狭めてしまうことになる。ということです。
僕で言うと理論上引きたいカードを引き易いから最低枚数である40枚が最良の枚数だと判断してデッキを構築していました。 しかし実際に使ってみないことには自分に合うか合わないか最良かどうかなんてものはわからないものです。
「40枚のデッキしか扱えない」のと「40枚のデッキを扱うのが一番得意」というのでは自分が持っている考えも相手に与える印象も全然違いますよね。
今はネット環境が整った世の中で探せばどんなデッキも調べられます。
なので「自分でデッキを構築して対戦を重ねて練度を上げていく」このプロセスを辿っていない人も多くいると思います。
もし自分の構築に悩んで答えを探しているなんて言う人は一歩踏み込んで新しい構築に挑戦してみては如何でしょうか?
このブログを見てくださった方が小さな挑戦を恐れず新しい遊戯王ライフを送ることを切に願います。
コメント
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smagokoros
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